基礎知識

御自宅のプランをイメージする際の基本事項をチェックしておきましょう。

オール電化住宅 厨房、給湯、冷暖房など、熱を必要とする部分を全て電気でまかなう住宅です。例えば、コンロをIHクッキングヒーター、給湯を電気温水器、冷暖房をエアコン等、ガス等を使用せず電気で行う仕様であると言うことです。
よく御客様より受ける質問に、オール電化=「エコ住宅ですか?」、「暖かい家ですか?」といった内容を耳にしますが、それはまた別の話になります。
高断熱高気密 高断熱=熱を通しにくい 高気密=隙間が少ない という事です。
「エコ住宅」「暖かい家」等のポイントはこちらに大きな比重があります。
わかりやすく考えますと、コーヒーを入れる容器を想像してください。
低断熱低気密=マグカップ 低断熱高気密=缶コーヒー 高断熱低気密=蓋を開けた水筒 高断熱高気密=蓋を閉じた水筒 と例えればわかりやすいと思います。
つまり、断熱 気密の性能が悪ければ、夏場冷やす上でも、冬場暖める上でも家内外の熱の移動が多くなり、無駄なエネルギーを費やしてしまうという事です。

現在では、熱損失係数Q値、外皮平均熱貫流率UA値等でその性能を数値により比較される時代となっております。
24時間換気システム 室内の空気をファンなどの機械を使って
計画的に入れ替え、 常に新鮮な空気を維持するためのシステムです。住宅の高断熱高気密化に伴い、家の中の空気が入れ替わりにくくなりましたが、建築基準法により計画的に換気される事が義務化されています。住宅に使用される方法は大きく分けて、第一種換気と第三種換気があります。

第1種換気は、給気と排気の両方にファンを使って、強制的に換気するタイプです。分散型や集中型があり集中型には、排気の熱と湿度を回収して、給気に戻す「全熱交換型」と排気から熱だけを回収して、給気に戻す「顕熱交換型」があります。

第3種換気は、給気は自然給気で、排気にファンを使って強制換気するタイプです。第一種換気よりも初期費用が掛からないため、最も一般的に行われている方式ですが、熱交換により省エネ性能を上げる上で第一種換気の採用が増えてきているのも実情です。
省エネの考え方 住宅の省エネに関しては、建物単体の性能だけではなく、住設機器の性能にも大きく左右されます。この点や二酸化炭素の排出の抑制のために、一次エネルギー(石炭や石油、天然ガス、水力など、自然にあるままの形状で得られるエネルギーのこと)の排出量により評価される流れになっています。車でいうところのkm/Lのような数値化をされ、低炭素建築物認定制度のような制度も行われています。
構造の考え方 多発する地震により、耐震性能への注目が高いのも実情ではないでしょうか。どのような金物でどのような工法であるか。もちろん耐力が高いにこした事はありません。しかしそれ以前に、その骨組み自体を腐食させない事が重要ではないでしょうか。適所に適材の木材を用い、壁内の湿気を逃がし、防蟻対策を施す。そういった耐久性を含めた上での構造を考える事が大きなポイントです。
総合的視点 全てにおいて性能の高い家はもちろん初期費用が高くなり、価格が安すぎれば性能の低い家となるのは当然の話です。また、豪雪地域である以上、家だけではなく カーポートや消雪設備等住む上での、考察すべき点は多々あります。御自身の中でどの部分に理想を持ってくるか。その部分を一度考え業者と相談していく事が最も重要なことではないでしょうか。
「住」を考える 当社所有のアパートにもよく投函されているのですが 「アパートの家賃くらいの支払いで我が家が手に入る」こういった広告をよく目にします。確かに建てるのは可能です。しかし、維持していくための費用もかかるという事を忘れてはいけません。たとえば電気温水器のような住設機器にも取り替えが必要な時期はやってきます。屋根や外壁の塗装も必要な時期もやってきます。こういった将来的な費用を見越しての計画も重要な事です。